道筋に関する前置詞 “across, along, through” の意味と使い方

文法

 こんにちは、レッド副店長です。

 今回は、道筋・経路に関する前置詞 “across, along, through” の違いと使い方について徹底解説していこうと思います。

 ”across, along, through” の3つは主に道筋を説明するときなどに用いられます。頻度は低めですが、重要な前置詞なので覚えておきましょう。

across

 前置詞 “across” は「~を横切って」というイメージがあります。”cross” には「交差」という意味があるのでイメージはつかみやすいかもしれません。

★~を横切って、~を横切ったところに

 ”across” の代表的な意味として「~を横切って・~を横切ったところに」というものがあります。

 一般的に「川・道」などに対して使われることが多いです。

  1. She is running across the street.(彼女はその道を横切って走っています。)
  2. Don’t go across this parking.(この駐車場は横切らないでください。)
  3. My house is across that river.(私の家はその川を横切ったところにあります。)

★~のいたるところで

 こちらはあまり使われませんが「~のいたるところで・~中で」という意味も持っています。

  1. We can find the insect across Japan.(その虫は日本のいたるところで見つけることができます。)
  2. The virus spread across the world.(ウイルスは世界中に広がりました。)



along

 前置詞 “along” は「~に沿って」というのが基本イメージです。

  1. I jogged along the road.(道に沿ってジョギングしました。)
  2. Cut along the seam.(縫い目に沿って切ってください。)
  3. My house is along that river.(私の家はその川沿いにあります。)

 例文1・2のように「線に沿うイメージ」で使うほかに、例文3のように位置を示すような使い方ができます。

through

 前置詞 “through” は「~を通って」というのが基本イメージです。

★~を通り抜けて

 ”through” は「~を通って」というのが最もよく使われる意味です。

 「トンネルや筒状のモノを通る」場合の他にも、「経験を通じて」というシチュエーションに対しても使います。

  1. I have to go through the tunnel to get home.(家に帰るにはトンネルを通る必要があります。)
  2. I learned a lot through that failure.(その失敗を通じてたくさんのことを学んだ。)
  3. I knew through a friend that you had a boyfriend.(友達を通じて、あなたに彼氏がいることを知りました。)

 「~を通って」は物理的な意味だけではない、ということに注意してください。

★~の始めから終わりまで

 「~を通って」という意味から派生して、「~の始めから終わりまで」と使われることがあります。この意味で使われるとき、“throughout” としてもかまいません。

 ある期間の始まりから終わりまでに対して使用します。「その期間中ずっと」などのように訳します。

  1. I stood through the movie.(その映画の終わりまで立っていました。)
  2. She studied English throughout the night.(彼女は夜の間ずっと英語を勉強していた。)

さいごに

 今回は、道筋・経路を表す前置詞 “across, along, through” の意味と使い方について解説しました。

 他の前置詞に比べるとそこまで頻繁には使わないかもしれませんが、どれも覚えておくべき前置詞なので是非イメージをつかんでおきましょう。この記事が役に立ったら嬉しいです。



コメント

  1. […] とも出来ます。(”across” の詳しい解説はこちら) […]

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