まわりを表す前置詞 “about, around” の違いと使い方

文法

 こんにちは、レッド副店長です。

 今回は、「まわり、およそ」を表す前置詞 about, around の使い方と違いについて徹底的に解説していこうと思います。

 about, around の2つの前置詞じたいは聞いたこともある人もいると思います。しかし、そのニュアンスの違いを説明できる人は少ないのではないでしょうか。

 ”about” と “around” のは微妙に伝わるイメージが異なるので注意して覚えましょう。

about

 ”about” の基本イメージは「~のまわり」です。

★およそ、~の周辺

 ”about” の定番の意味として「およそ、~の周辺」というものがあります。

 “about+時間/数字” なら「およそ・だいだい (時間/数字)」“about+場所” なら「(場所) の周辺」というように訳されます。文字ではわかりづらいので具体的な例文を見ていきましょう。

  1. Please come to my house about 9 o’clock.(9時ごろに私の家に来てください。)
  2. I think the man is about 170 centimeters tall.(その男は約170cmだと思います。)
  3. Is there a pharmacy about here?(この辺に薬局はありますか?)

 例文1のように、「〇時頃」と訳すことがあります。例文のように”about 9 o’clock” とすると時間の範囲的には「8:55~9:05」くらいというイメージになります。

 例文2のように、時間だけでなく「長さ・大きさ・重さ」の前に “about” をつけることで「約~」を意味する場合もあります。

 例文3も定番の使われ方の1つです。”about+場所” で「~の周辺」と訳すことができます。

★~について

 「~のまわり」というイメージから派生して、「~について」という意味で使われる場合があります。

 こちらの表現も比較的日常的に使用されるので覚えておきましょう。

  1. What do you think about environmental issues?(環境問題についてどう思いますか?)
  2. I will talk about Japanese culture.(日本の文化について話します。)



around (round)

 ”around (round)” の基本イメージは「~のまわり」です。”about” に比べて「ぐるりと周りを囲う」というニュアンスが強いです。

 ”around” と “round” は同じ意味です。

★~のまわり、およそ

 ”around” の意味としては「~のまわりを囲うように」というものが定番です。そこから派生して「およそ~」という意味としても使用されます。

  1. There are a lot of police around this building.(この建物の周りには大勢の警察がいます。)
  2. I went out around midnight.(僕は真夜中ごろに外出しました。)
  3. Around a third of my classmates are absent today.(今日はクラスメイトのおよそ3分の1が欠席しています。)

 例文1では “around” の「ぐるりと囲う」というイメージがわかりやすく出ています。他にも “around neck” などでは「首の周囲で」のように訳すことができます。

 例文2・3のように、”around” のあとに時間や数字をおくことで「およそ、約~」のように訳されます。”around 9 o’clock” は時間の範囲的には「8:50~9:10」くらいのイメージになります。

さいごに

 今回は、まわりを表す前置詞 “about, around” の意味と使い方について詳しく説明しました。

 ”about, around” はほとんど同じような意味を持っています。しかし、”around” の方が “about” に比べて少し範囲が広くて大雑把なニュアンスがあります。

 どちらとも使うシチュエーションは多いので是非覚えてみて下さい。この記事が役に立ったら嬉しいです。



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