【近代の哲学者】デカルトの思想をわかりやすく解説!心身二元論とは?

哲学

 こんにちは、レッド副店長です。

 今回は、近代西洋の哲学者であるデカルトの思想をわかりやすく解説していきます。また、デカルトの名言もいくつか紹介しているので、お気に入りのものを探してみてください。

 中世西洋では、神学アリストテレスが言ったことが絶対的なものであると信じられていました。しかし近代西洋では本当の知識を自ら探究しようとするようになりました。

 元々信じられていた知識を疑い、新しい知識体系の確率を目指す動きの先陣を切ったのがデカルトでした。さらにデカルトの有名な「我思う故に我在り」は、哲学をあまり知らない人でも聞いたことがあるのではないでしょうか。

デカルトってどんな人?

 デカルトは近代西洋の哲学者です。1596年にフランスで生まれ、1650年に肺炎で亡くなりました。

 当時の西洋では科学的発見が多く起こり、それまでの常識がどんどんくつがえされていきました。デカルトはそれまで常識とされ信じられてきていたことのすべてを疑い、本当の知識を求めました。

 それまでのように神学によって真理を見出すのではなく、理性によって真理を探求し、近代哲学の先陣を切りました。その結果デカルトは『近代哲学の祖』と呼ばれるようになりました。

 デカルトの著作として、『方法序論』『省察』などがあります。

心身二元論

 心身二元論は、デカルトが唱えた考え方の代表的なものです。

 これによると、体(物質)と心(精神)は全く別の実体であり、その性質も全く異なるものであるとしています。

 物質は、この世に形をもっているので見ることができます。しかし人はものを認識するときに、見間違いや聞き違いを起こすことがあります。

 ということは本当はこの世に物質は存在しないのではないか、狡猾な悪魔にあるように思い込まされているのではないか、とデカルトは考えました。

 対して精神は、形をもたないので見ることはできません。悪魔が我々を騙しているのなら、悪魔が働きかける何かはあることになります。それが精神だとしたのです。



デカルトの思考法

 哲学の本質は知識を蓄えることではなく、考えるということです。

 デカルトは真理を追求するときに4つの規則に基づいて思考しました。この思考法さえあれば、難しいことを考えるときでも多くの手順は必要ないとしています。

  1. 偏見や即断をやめ、明らかに疑う余地のない事柄のみを真理として受け入れる。
  2. 思考する問題をできるだけ細かく分ける。
  3. 細かくした問題のうち、簡単なもの・単純なものから順番に解いていく。
  4. 全体を見渡し、見落としがないか入念にチェックする。

デカルトの名言

デカルト
デカルト

我思う、ゆえに我あり。

デカルト
デカルト

多くの人は自分が何を信じているか自分でも分からなくなっている。

デカルト
デカルト

賛成の数が多いと言っても、何一つ価値のある証拠にはならない。

デカルト
デカルト

極めてゆっくり歩む人でも、常に真っすぐな道を辿るなら、走りながら道を逸れてしまう人よりも、はるかに前進することができる。

デカルト
デカルト

私が検討する難問の一つ一つを、出来るだけ多く、しかも問題をよりよく解くために必要な小部分に分解すること。

デカルト
デカルト

旅にあまり多くの時間を費やすと、しまいには自分の国で異邦人になってしまう。

デカルト
デカルト

私がその時までに受け入れ信じてきた諸見解全てに対しては、自分の信念から一度きっぱりと取り除いてみることが最善だ。

デカルト
デカルト

理性によってのみわれわれは人間となる。

デカルト
デカルト

大人になる前の子供は、色々な欲求や教師たちに長いこと引き回される。

しかしそれらの欲求や教師はしばしばお互いに矛盾し、またどちらも恐らく、常に最善のことを教えてくれたのではない。

デカルト
デカルト

健康は紛れもなくこの世で最上の善であり、他のあらゆる善の基礎である。

さいごに

 今回は、近代西洋の哲学者であるデカルトについて解説しました。デカルトがあらゆることを疑ったおかげで、それまで信じられていた神の教えや間違った知識が正されるようになりました。

 そういう意味では中世哲学を終わらせたのはデカルトだと言っても過言ではありません。そしてあなたが何か物事を考えるとき、今回紹介したデカルトの思考法を使ってみるのもいいかもしれません。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。ここまで読んでいただいたあなたは、デカルトがどんな人か、デカルトの思想とはどんなものなのかを理解していただけたはずです。人間力を高め自分を磨きたいと思っているあなた、是非わたしのブログと一緒に成長していきましょう。



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