【古代ギリシャの哲学】アリストテレスの思想をわかりやすく解説!プラトンの思想との違いは?

哲学

 こんにちは、レッド副店長です。

 今回は、古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスの思想をわかりやすく解説していきます。また、アリストテレスの名言もいくつか紹介しているので、気に入ったものがあれば是非あなたの人生の参考にしてみて下さい。

 アリストテレスはソクラテスやプラトンと同じように、古代ギリシャの哲学史において、とても重要な人物の1人です。アリストテレスの掲げた思想までは知らなくても、名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 アリストテレスは、哲学を学ぶ上で避けては通れない人物です。ソクラテス→プラトン→アリストテレスの順番で学んでいくと、流れを理解しやすいかもしれません。

アリストテレスってどんな人?

 アリストテレスは、古代ギリシャの哲学者の1人です。紀元前384年に、侍医の息子として生まれ、紀元前322年に62歳で亡くなりました。師にプラトンがいます。

 アリストテレスが17歳の時から約20年間、プラトンが創設したアカデメイアという学園で研究を続けます。プラトンの死後、アカデメイアを離れ、42歳の時にアレクサンドロスの家庭教師を務めました。

 その後再びアテネイに戻り、リュケイオンという学園を設立しました。

 自然学、倫理学、生物学、政治学など様々な学問に精通していたため「万学の祖」と呼ばれています。現在はアリストテレスの哲学に多くの誤りがあったことがわかっているが、当時は疑われることなくとても長い間信じられていました

「形而上学」とは

 師であるプラトンのイデア論では、「我々の天上には理想の世界があり、我々が生きている実世界は理想の世界が写っているだけの仮の世界である」としていました。

 これに対してアリストテレスは、プラトンの主張するイデア論では、事物の運動・変化の説明が出来ないとし、これを否定しました。アリストテレスは、事物は、質料しつりょう(ヒュレー)形相けいそう(エイドス)の2つから成り立っていると考えました。

 質料とは、その事物の素材となる物のことです。形相とは、設計図のようなもので、事物の普遍的な性質や形のことです。形相とイデアは同じような思想ですが、イデアが事物の外側にあるものだという考えに対し、形相は個々の事物の内側にあるものだという考え方です。

 アリストテレスは、姿・形など目に見えるものではない所について解き明かそうとしていました。それは、あらゆることの存在・原因・原理などです。この研究のことを形而上学けいじじょうがくと呼ばれています。



可能態と現実態

 プラトンのイデア論では、事物の変化や運動が説明できないとし、それを説明するために「可能態」「現実態」という概念を導入しました。元の状態のことを可能態、影響や作用を受けた後の完成した状態のことを現実態としました。

 また、事物や現象の原因を知ることで、「可能態→現実態」という変化について理解できるのだとしました。アリストテレスは、そのために4つの原因(四原因説)があることを主張しました。

質量因

 その物の素材・構成している物質のことです。

(例)家のレンガ・コンクリート、おにぎりの米・のり

形相因

 その物の形相・性質のことです。

(例)家の設計図、机の構造

作用因

 その物がそこにある原因となる物・存在させた物のことです。

(家)家における大工・建築士、子供における親

目的因

 その物が何のためにそこにあるのか・目的は何なのかを表すものです。

(例)家における住むため、椅子における座るため

アリストテレスの名言

 

アリストテレス
アリストテレス

多くの友を持つ者は、一人の友も持たない。

アリストテレス
アリストテレス

友情とは、二つの肉体に宿る一つの魂のことである。

アリストテレス
アリストテレス

人に従うことを知らないものは、よき指導者になりえない。

アリストテレス
アリストテレス

最大の美徳は、他人の役に立つことだ。

アリストテレス
アリストテレス

働く喜びが仕事を完璧なものにする。

アリストテレス
アリストテレス

最大の犯罪は、欲望によらず飽満によって引き起こされる。

アリストテレス
アリストテレス

革命は、些細なことではない。
しかし、些細なことから起こる。

アリストテレス
アリストテレス

世間が必要としているものと、あなたの才能が交わっているところに天職がある。

アリストテレス
アリストテレス

批判を避けたいのであれば、何もせず、何も言わず、何者にもなるべきではない。

アリストテレス
アリストテレス

知る者は行い、理解する者は教える。

さいごに

 今回は、古代ギリシャの哲学者である「万学の祖」ことアリストテレスについて解説しました。哲学史における、ソクラテス、プラトンにつぐビックネームなので覚えておきましょう。

 古代ギリシャの哲学思想は、現代の哲学の考え方とはかなり異なっている者が多いので、完璧に理解することは難しいとされています。完璧に理解する必要はないので、ザックリとなんとなく理解できれば良いでしょう。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。ここまで読んでいただいたあなたは、アリストテレスがどんな人か、アリストテレスの思想とはどんなものなのかを理解していただけたはずです。人間力を高め自分を磨きたいと思っているあなた、是非わたしのブログと一緒に成長していきましょう。



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